このムシどのムシ?

みなさん、こんにちわ。
どこでもファーマーの浜口です。

虫は無農薬での野菜作りにおいて一番のやっかいものです。
でも、野菜に害を与える害虫を退治してくれるありがたい益虫も存在します。

下の写真はピントがぼけてしまいましたが、
アブラムシを食べてくれる益虫として有名なナナホシテントウムシです。
テントウムシは、幼虫も成虫もアブラムシを食べてくれるありがたい虫です。
見た目にもかわいいのがいいですね。

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次に紹介するのは、ヒラタアブです。
ハエ目ハナアブ科に属するヒラタアブは、分類上は、
一般的に言われるアブ(虻)の仲間ではなく、ハエの仲間です。

ヒラタアブの幼虫は捕食性でアブラムシを食べてくれるので、
見つけても取らずに放っておきましょう。

見た目は少し大きくて透明のウジ虫なのであまり可愛くはないのですが、
これが野菜の大敵のアブラムシを食べてくれるのかと思うと、
少しずつ愛着が湧いてくるから不思議です。

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本日紹介した虫以外にも、害虫を食べてくれる虫はいくつも存在します。

それ以外でも、受粉を助けてくれたり、土を耕してくれたり、病原菌を食べてくれたり、
虫たちは目立たない場所で私たちを助けてくれています。

虫は全て敵と決めつけず、その虫がどういう虫なのか調べてみると、
虫をだんだん好きになって、菜園がさらに楽しくなりますよ。

ストップ・ザ・ネキリムシ

こんにちは。
どこでもファーマーの豊田です。
今回は、菜園の天敵・ネキリムシをレポートします。

種をまき、やっと発芽した苗が生長しない、
途中で倒れてしまう・・・。
こんな時、根の周辺を少し掘り返してみてください。
まるまる太ったこんな虫がいませんか?

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これはネキリムシといって蛾やコガネムシの幼虫です。
昼間は土の中にいて、夜になると這い出し根に近い
茎を食べて幼苗を枯らしてしまう厄介者です。

農薬を使わずに完全に撃退するのは至難の業ですが、
私たちの菜園はラック式のどこでもファームを
使っていますので、一台ずつ土を掘り起し、
見つけたネキリムシを丁寧に取り除いていけば
比較的楽に撃退することができます。

どこでもファームは、一台ずつ独立したラック式(1m×1.8m)です。

どこでもファームは、一台ずつ独立したラック式(1m×1.8m)です。

後は、防虫ネット等をかけて、成虫が飛んできて
土の中に卵を産むのを防げば、それ以上増えることもありません。

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にっくき天敵ネキリムシから幼い苗たちを守って、
豊かな収穫を楽しみましょう。

開けてびっくり!

みなさんこんにちは
どこでもファーマーの豊田です。

現在キャベツとハクサイを植えているこちらの木製ラック。

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10月のはじめに植え付けたときは、
キャベツ、ハクサイともに葉の長さが約15cmと小さ目でした。

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植え付けから10日後、葉も次第に大きくなり、
両方とも葉の長さが約20cmまでに成長しました。

現在、観察しないときは、このように不織布風や寒さ、虫から守るため
不織布で覆っています。

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今週の週末明けに不織布をめくってみたところ・・・

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キャベツ、ハクサイともに葉が大きく成長しており、
両方とも葉の長さが約25cmでした。
特に私が驚いたのはハクサイの葉がだいぶ大きくなっていたことです。

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こちらは6つのハクサイのなかでも最も成長し
葉の長さを30cmに伸ばしていました。

まだまだ葉を巻いていく気配はありませんが、
おいしいハクサイが育つことを願って
これからも栽培していきたいと思います。

測定

こんにちは
どこでもファーマーの田中です。
今日は栽培に欠かせない観測と測定をご紹介します。

どこでもファームでは毎日温度、風速の観測や水分、苗の高さや長さの測定を行っています。
それはその時に応じた効率的な手入れができるようにと考えているからです。

<温度>
温度は気温と地面の温度を測ります。
地面の温度の測定にはボタンを押すだけで地面の温度を簡単に測ることができる放射温度計を使います。
私たちはコンクリートと木の部分をそれぞれ日向と日陰に分けて測定しています。

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実際に測定してみるとコンクリートと木では晴れの日で約5℃から7℃くらい違っていました。
これは木の方がコンクリートよりも熱を吸収しにくいからです。
季節ごとに見ると7月、8月のような夏場ではコンクリートや木の温度が毎日40℃を超え、中には50度を超える日もありました。
しかし今ではコンクリートや木の地表温度が30℃程度になっています。
また日向と日陰では晴れの日で温度が約10度以上違っていました。

<風速など>
風向風速計を用いて測定します。
風は普段は植物に影響を与えませんが、台風が来ると植物が大きなダメージを受けるので、台風対策として防鳥ネットを閉じたり寒冷紗をかけたりします。

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<水分>
水分測定器で土の表面と土の奥深くの水分量を計測し、得られた水分測定の結果をもとに水をやる量を決めています。

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7月から8月までは暑い日が多かったので表面の土が乾いていることが多く、たっぷり水やりをしていました。
しかし今は表面の土が湿っていることが多く、その分1日あたりの水やり量も減りました。

〈苗の高さ>
決まった苗の地面から先端までの高さや長さを測定します。
例えばこのミズナスの苗の高さは63㎝、長さは71㎝あります。

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ミズナスの苗の高さが初めは低くても収穫の時期を迎える頃には高さが60㎝程度になり、植物の成長力に驚かされました。

なにわの伝統野菜

みなさん、こんにちわ。
どこでもファーマーの浜口です。

突然ですが、「なにわの伝統野菜」をご存知ですか?

大阪には昔から大阪独特の野菜がたくさんありました。
しかし、新品種の出現や農地の宅地化などがすすみ、
地域の歴史や伝統を有する品種が次々と消えてしまいました。

近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり、
大阪府では各地域の農業者が守ってきた
「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取り組んでいます。

守口大根や碓井豌豆(うすいえんどう)、毛馬胡瓜、勝間南瓜など多くの
なにわの伝統野菜があります。

今どこでもファームでは、なにわの伝統野菜の天王寺蕪(かぶら)と田辺大根を栽培しています。

天王寺蕪の会 事務局長の難波りんごさんが種を提供して下さいました。
ありがとうございます。

根菜類を育てるには土の厚さがある程度必要なので、
屋上やプランターで栽培するのが比較的難しいのですが、
どこでもファームは、オリジナルの軽量土壌と深さのある専用ラックにより、
この問題を解決しています。

田辺大根は、大阪市東住吉区の田辺地区の特産であった丸みをおびた白首大根です。
長さ20cm、太さ9cmほどで、糖度が高く甘みと粘りが特徴です。
普通の大根と比べると、短くてかわいい形をしています。

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どこでもファーム播種9日後

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下は播種22日後で、最近のものですが、高さ17cm程度に成長し、大根らしい葉になってきました。

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天王寺蕪は、その名の通り天王寺地区発祥の伝統野菜です。
皮まで甘く柔らかく、葉も美味しく食べることができます。

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どこでもファーム播種9日後

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下は播種22日後で、最近の様子です。
高さは14cmくらいまで大きくなりました。

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伝統野菜というと栽培するのが難しいのではと感じる方が多いと思いますが、
なにわの伝統野菜は、昔から大阪の気候や風土に適応し、育て続けられてきた野菜です。

沖縄や北海道で育てるのは難しくても、大阪では育てられるはずです。

このような地場の野菜を、守り続けていくことも
大阪で育った人間として必要なことだと感じています。

都市化して農地が減ってしまった今だからこそ、
逆に都市の真ん中で地元の野菜を育て守っていくという試み、
どこでもファームから広がっていくといいですね。

キャベツ、ハクサイはじめました

みなさんこんにちは
どこでもファーマーの豊田です。

先日9月24日、木製ラックよりバジルとネギを
別のラックに移植した後、
早速キャベツとハクサイを植えるための準備として
土づくりを行いました。

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土を休ませているあいだは、こちらの別のプランターで
キャベツとハクサイの苗を育てていました。

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キャベツの苗は、少し白っぽく、水やりすると葉の上に
いっぱい水玉ができてきれいです。

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ハクサイの苗は、やわらかい緑色で
今すぐ食べたいくらいです。

そして10月1日に、植え付け完了しました。
これから虫や寒さの対策などもしっかりと行いながら、
大きくて美味しいキャベツとハクサイを栽培していきます。

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台風一過

みなさん、こんにちわ。
どこでもファーマーの浜口です。

先週末に上陸した台風は、非常に風が強かったですね。

屋上菜園どこでもファームは、屋上に設置することを目的としていますが、
屋上は路地栽培と比較すると、風が強く吹きます。

これまでの台風でもそうでしたが、先週末の台風でも栽培ラックはびくともせず。
万が一にも倒れたり、物が飛んだりしてはいけません。

栽培ラック自体は大丈夫ですが、野菜の方はやはり被害が出てしまいました。

ある程度生育が進み、根や茎がしっかりしているものは、強風でも耐えることが出来ますが、
発芽したばかりの苗は、茎が細く、
非常に強い強風だと茎が折れてしまうことがあります。

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このラックでは、手前からラディッシュ、ミズナ、コマツナ、ホウレンソウをそれぞれ種から育てているのですが、特にミズナやホウレンソウの小さな葉が風によって倒されてしまいました。

それでも強風対策と防虫対策をかねて、寒冷紗をかけていたおかげで、被害を最小限に留めることができました。

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寒冷紗は防寒対策として使われることが多いのですが、しっかり固定してやれば防風対策としても効果があります。
特に苗の時期は、葉も茎も弱いので、防虫ネットや寒冷紗の利用もおすすめします。