どこでもファームは暖かい? 厳寒時でも直播、発芽!

花起こしの雨も上がって、いよいよ花の季節到来。
少しさかのぼって、1月~3月初めの寒さ厳しい時期の
どこでもファームを振り返ってみましょう。

この季節はどこの畑でも、春に備えて畑を寝かせるケースが多いようです。
ところが、どこでもファームはこの季節にももうひと働き。
春から初夏に収穫する葉物栽培にチャレンジしました。
一般の畑で直播すると、マルチとビニールトンネルで保温しても播種から発芽はなかなか難しいですが、どこでもファームなら見事に発芽させることができます。

 

◆2月5日どこでもファームに直播(ワラでマルティング、ビニールトンネル)

チンゲンサイ ホウレンソウ
チンゲンサイ ホウレンソウ
コマツナ
コマツナ

写真は3月19日撮影のもの

 

土の温度が高く保てるのが原因と考えますが、それはどこでもファームの構造に秘密があるようです。
①厚みのある杉の間伐材が使われており、この木部に保温効果がある
②脚付きのラック構造のためラックと床面の間に空気の層ができ保温する

また、ジャガイモを植えた別のどこでもファームでは、定植(2月26日)後4週間でのスピード発芽も見られました。

 

年じゅう、緑を絶やさない。
どこでもファームなら、野菜初心者の方でも少し贅沢な楽しみ方ができます。

“ひげ”を生やしたウスイエンドウ

くるくる巻いたウスイエンドウのツルのようなもの
これを“巻きひげ”と言い、マメ科やキュウリなどのウリ科の植物に見られます。

巻きひげの様子

この巻きひげ、実によくできています。
巻きひげは、先端が何かにぶつかるとスプリングのように巻き始め、茎を固定しようとします。
この時にぶつかったものがつるつるしたガラス棒のようなものだと巻きつくのをやめるそうです。
巻きつく相手を選り好みするのですね。

 
適した支柱に巻きついた後、途中で巻く方向が逆転します。
こうすることで両端が引っ張られてもダメージを受けにくく、
風などに強くなります。

 
途中から反時計回りから時計回りに逆転
途中で巻く方向が逆転した巻きひげ

 
こういった植物の知恵を知ると、本当に植物ってすごいな~と思います。

私達の身の回りには生物の生態を活かした技術(“バイオミミクリー”)がたくさんあります。
例えば空気抵抗を少なくすることで騒音を軽減した新幹線は、カワセミのくちばしの形状から生まれました。
この巻きひげも工業デザインに応用できそうな気がします。

カワセミ(出典:BIRD FAN) 500系新幹線(出典:JR西日本)
カワセミ 500系新幹線

ブルーベリーの栽培にチャレンジ!

春らしい心地よいお天気のもと、ブルーベリーを2苗植えました。
ここまで大きくなるのに約3年かかっています(苗の高さは80cmと95cm程度)。
 
ブルーベリーの苗を植え付けました

ブルーベリーは水が大好き。たっぷりと水をやっています。
水をたっぷりとやっています

ブルーベリーは自家受粉しない(しにくい)ので、
異品種を混植した方が受粉しやすくなり、たくさん収穫できます。
どこでもファームでは、サザンハイブッシュ系のサンシャインブルーとミスティーという品種を1苗ずつ植えました。

 
すでにツボミがついています。
4月中頃に開花して、花が散り落ちてから収穫までは50~60日間くらい。
花は『すずらん』に似ているそうで、開花が待ち遠しいです。
ブルーベリーのツボミ

1枚、2枚、3枚、・・・

1枚、2枚、3枚、・・・全部で11枚。
お菊さんが皿を数えているのではありません、キャベツにおける葉の枚数を数えていました。

キャベツの苗

葉を数えて意味があるのか、という方もいるでしょう。
苗が順調に成長しているのか知るために数えています。

キャベツは品種に関わらず本葉が18~20枚程度になると
結球(葉が重なり合って球のようになること)するそうです。
それまでに生えてくる葉(外葉)をどれだけ健康で大きく育てることができるかで、キャベツの大きさが決まります。
なので、幼苗の時期は特にヨトウムシやアブラムシから守ってあげないといけません。

不織布のトンネルで虫と霜からキャベツをガード
不織布のトンネル

外葉が大きくなり枚数が増えて株の中心が暗くなると、
その後に出てくる葉は内側に曲がるようになり、葉が重なり合うことで結球が始まります。
4月中旬頃に結球予定(植え付けから10週間後程度)。楽しみです♪