ATCのどこでもファームで、春キャベツの植付祭(2月7日)と、なにわの伝統野菜(天王寺蕪・田辺大根)の収穫祭(2月18日)をしました。

2月7日、春キャベツの植付祭。
まずはキャベツの育ち方や植え方について、説明をしてもらいました。
キャベツは植える時期によって、葉の柔らかさや枚数、育てられる地域が変わります。
この時期に植える春キャベツは、小振りですが、柔らかくて甘く一番人気!

これがキャベツの苗。
誰ですか?「キャベツの苗は芽キャベツだと思っていた!」なんて言っているのは。
葉が大きくなってくると、まず外側の葉が丸くなり、そのあとどんどん中身が詰まっていくそうです。
こんな小さな苗が大きな丸いキャベツになるなんて、驚きです。

いよいよ植付。
ラックはあらかじめ畝を作って、穴を掘ってあります。
苗を水に浸してから穴に入れて、土をかぶせ、しっかり押さえます。
土はおふとんみたいにフカフカで、ずっと触っていたい気持ちよさ。
おいしいキャベツになりますように!

最後に全体に水をかけて、寒さや虫に負けないよう、寒冷紗をかぶせました。
寒いうちはあまり大きくなりませんが、暖かくなるとぐんぐん大きくなっていきます。
キャベツが採れるのは、5月頃。
おいしい春キャベツ、今から楽しみです。

2月18日は、天王寺蕪と田辺大根の収穫祭。
どちらもなにわの伝統野菜です。
伝統野菜ってなに?
普通の蕪や大根とどう違うの?
みんな興味津々。
なにわの伝統野菜とは、古くは江戸時代から大阪府内で栽培されてきた、大阪独自の野菜です。

田辺大根、とったどー!
田辺大根は大阪市東住吉区特産の白首大根で、短くて先が太いずんぐりむっくりの形が特徴です。
普通の大根よりも甘くて、しっかり実が詰まっています。

こちらは天王寺蕪。
その名のとおり大阪市天王寺付近が発祥で、野沢菜の祖先と言われています。
かつては全国的に有名で、与謝蕪村の有名な歌「名物や蕪の中の天王寺」は、この天王寺蕪を詠んだものだそうですよ。
甘くて柔らかく、お漬物にすると絶品です。

たくさんの蕪と大根が採れました。
「どれが大きいかな」「私が抜いたのは、これ!」「生でもおいしそう」
みんなでわいわい言いながら、持って帰る野菜を選びました。
スーパーでもなかなか見かけない伝統野菜、自分で抜いたとなると、感激もひとしおです。
なにわの伝統野菜について、詳しく知りたい方は大阪府のホームページをご覧ください。

短い時間でしたが、植付祭も収穫祭も、とても楽しいひとときでした。
いつもはキリッとパソコンに向かっていらっしゃる方も、目を輝かせて「うわ~~!」「楽しい!」と歓声を上げてくださったのが、印象的でした。
忙しい日々に癒しと潤いを提供してくれる「どこでもファーム」
皆さんも、次回は参加してみませんか?