どこでもファーム
【どこでもファーム】は、日本中の屋上の菜園活用を目指す
「食」と「みどり」の近未来型・環境プロジェクトです。
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井上健雄の緑耕雨読
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本日のテーマ
自然、植物の奥深さ

 春の花、花粉まで最盛期。
 花粉も春の花を賛美する為の越えねばならない関所なら、耐えて超えます。
 (本日3/25、Yahooで東京のソメイヨシノが開花と発表)
 一木に、10万個の花を、一斉に、咲かせる桜、素晴しい…

 この頃、思い起こす歌

敷島の 大和心を 人問はば
朝日に匂ふ 山桜花  (本居宣長)

 日本はいい国です。素直に嬉しいのです。
 早朝の寒気残る中で、凛然と立ち匂う姿を、自分に似せたくなった青春を思い起こします。
 今、目に見える自然(花木)の凄さを称えましたが、次に目に見えない(?)凄さを考えたい。

 ちょっと横道に逸れますが、幼少の頃、『家の中ばかりに居ないで太陽の日にあたりなさい!』とよく注意されたものです。
 そして『日にあたっている奴はアホばかり…』と悪たれ口をたたいたものです。
 今の時代を予期していたんですかね。
 そうなんですよ、1997年までの母子手帳には、日光浴を推奨してたんですが、今は、紫外線は有害となり「日向ぼっこ」を推奨していないのです。
 時がたてば定説も変わる…

 そうそう、植物の目に見えない凄さでしたね。
 例えば、紫外線は、空気の澄んでいる高い山ほど多いんですよ。
 しかし、高山植物はなぜあんなに鮮やかに美しいんでしょう。黄、赤、紫、白…
 (黄)タカネスミレ、ミヤマキノキリンソウ、(赤)ハクサンコザクラ、コマクサ、(紫)イワギキョウ、シラネアオイ、(白)ハクサンイチゲ、イワツメクサ、キタダケソウ。
 植物たちだって強い紫外線から身を守るために色をつけているんですよ。(勿論、昆虫を呼びこむためでもありますが…)
 色づくということは、抗酸化力を高めているのです。

 野菜だって同じです。
 ナスならどんどん濃い紫色へ、赤いトマトなら一層赤く。
 これは植物の目に見えない智慧なんです。
 ムラサキタマネギならアントシアニン、トマト、ピーマン、カボチャ…にはカロテン。
 このカロテンは、ジョーカーのようにビタミンAが不足しているとビタミンAに変身してくれる秀れもの。
 このように植物が自分を守る仕組みの結果を食物として戴く人間は、なんと調子の良い利口者なんでしょう。
 自然に感謝、感謝し、都会の人はわずかの空地に菜園を作りましょう。

理事長  井上 健雄