みなさん、こんにちわ。
どこでもファーマーの浜口です。
突然ですが、「なにわの伝統野菜」をご存知ですか?
大阪には昔から大阪独特の野菜がたくさんありました。
しかし、新品種の出現や農地の宅地化などがすすみ、
地域の歴史や伝統を有する品種が次々と消えてしまいました。
近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり、
大阪府では各地域の農業者が守ってきた
「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取り組んでいます。
守口大根や碓井豌豆(うすいえんどう)、毛馬胡瓜、勝間南瓜など多くの
なにわの伝統野菜があります。
今どこでもファームでは、なにわの伝統野菜の天王寺蕪(かぶら)と田辺大根を栽培しています。
天王寺蕪の会 事務局長の難波りんごさんが種を提供して下さいました。
ありがとうございます。
根菜類を育てるには土の厚さがある程度必要なので、
屋上やプランターで栽培するのが比較的難しいのですが、
どこでもファームは、オリジナルの軽量土壌と深さのある専用ラックにより、
この問題を解決しています。
田辺大根は、大阪市東住吉区の田辺地区の特産であった丸みをおびた白首大根です。
長さ20cm、太さ9cmほどで、糖度が高く甘みと粘りが特徴です。
普通の大根と比べると、短くてかわいい形をしています。
どこでもファーム播種9日後
下は播種22日後で、最近のものですが、高さ17cm程度に成長し、大根らしい葉になってきました。
天王寺蕪は、その名の通り天王寺地区発祥の伝統野菜です。
皮まで甘く柔らかく、葉も美味しく食べることができます。
どこでもファーム播種9日後
下は播種22日後で、最近の様子です。
高さは14cmくらいまで大きくなりました。
伝統野菜というと栽培するのが難しいのではと感じる方が多いと思いますが、
なにわの伝統野菜は、昔から大阪の気候や風土に適応し、育て続けられてきた野菜です。
沖縄や北海道で育てるのは難しくても、大阪では育てられるはずです。
このような地場の野菜を、守り続けていくことも
大阪で育った人間として必要なことだと感じています。
都市化して農地が減ってしまった今だからこそ、
逆に都市の真ん中で地元の野菜を育て守っていくという試み、
どこでもファームから広がっていくといいですね。