くるくる巻いたウスイエンドウのツルのようなもの
これを“巻きひげ”と言い、マメ科やキュウリなどのウリ科の植物に見られます。
この巻きひげ、実によくできています。
巻きひげは、先端が何かにぶつかるとスプリングのように巻き始め、茎を固定しようとします。
この時にぶつかったものがつるつるしたガラス棒のようなものだと巻きつくのをやめるそうです。
巻きつく相手を選り好みするのですね。
適した支柱に巻きついた後、途中で巻く方向が逆転します。
こうすることで両端が引っ張られてもダメージを受けにくく、
風などに強くなります。
こういった植物の知恵を知ると、本当に植物ってすごいな~と思います。
私達の身の回りには生物の生態を活かした技術(“バイオミミクリー”)がたくさんあります。
例えば空気抵抗を少なくすることで騒音を軽減した新幹線は、カワセミのくちばしの形状から生まれました。
この巻きひげも工業デザインに応用できそうな気がします。
カワセミ(出典:BIRD FAN) | 500系新幹線(出典:JR西日本) |