完熟。おいしさ絶品!勝間南瓜

image001

7月31日収穫した勝間南瓜。

おいしく食べる秘訣は
完熟するまで屋内の暗いところで保存することです。
収穫後4週間経って食べ頃になりました。

image002

とても甘い香りがしておいしそうな予感。

まずは下ごしらえ。
image003

つややかに蒸し上がりました。
何もつけずに食べてみると、ねっとりしてこのままで充分の甘さです。

そして…
かぼちゃと相性抜群のメープルシロップで軽く煮ると
image004

おいしさ絶品!

水っぽくてあまりおいしくない?とも聞いていた「なにわの伝統野菜 勝間南瓜」
とんでもない。
完熟させれば甘みも水気もたっぷりで、西洋カボチャとは違う味わいがあります。
どこでもファームで作った勝間南瓜、大成功でした。

秋冬野菜に備えた準備

こんにちは。
どこでもファーマーの浅田です。

どこでもファームは今、秋冬野菜に備えた準備をしています。
キュウリ、トマト、ミニトマトは収穫が一段落したので、苗を撤去しました。
収穫はキュウリ150本以上、トマト130個以上、ミニトマト1,400個以上。
今年もたくさん収穫できました。
キュウリはみずみずしく歯ごたえがあり、トマトは酸味と甘みのバランスがよく、ミニトマトは甘みが凝縮されていました。

苗を撤去したラックは、次の野菜に向けた準備を行います。
先日は、キュウリラックの土を掘り起しました。

まず、キュウリの苗を抜いてみると、根は40cm以上伸びています。
根にコブや虫に食べられた跡などは見あたらず、元気そうでした。

image001

次に、ラック全体に広がった根を取り除きました。
太い根は次に植える野菜の生長に影響するので除去しますが、
細かい根はいずれ微生物に分解されるので、そのままにしておきました。

下の写真は取り除いた根です
image002

どこでもファーム専用土壌ヴェルデナイトなので、雑草はほとんどなく、掘り起こし作業はスムーズです。
冬に見つけたコガネムシの幼虫もいませんでした。
(コガネムシの幼虫は植物の根を食べて成長し、食べられた根は養分の吸収が出来なくなって生育が悪くなります。見つけ次第取り除いて下さい。)

その後、ラック全体の土をよく混ぜます。
土の塊を砕いて、土の中に酸素を入れ、堆肥や肥料が土の粒子となじみやすくしたり、作物の根が成長しやすくするためです。
今後は、土に堆肥、石灰、肥料などを混ぜ、しばらくねかせた後に秋冬野菜を植えます。
秋冬野菜の植え付けを楽しみにして下さい。

クモに遭遇

こんにちは。
どこでもファーマーの浅田です。

本日8月23日は暦の上では、処暑です。
暑さが峠を越える頃ですが、まだまだ暑い日が続いています。

ところで、野菜の観察中にクモを見かけました。
目の前にいるまで気付かなかったので、少しびっくりしました。

image001

写真のクモは、おそらく「コガネグモ」だと思われます。
コガネグモは日本ではよく見かけるクモであり、丸い体と黄色と黒の太い横縞模様が特徴です。

見た目があまり好きでない人もいるクモですが、クモは多くの昆虫を捕食します。
網にかかった昆虫を食べている姿は見ることができませんでしたが、
もしかしたら野菜を食べる虫を減らしてくれていたかもしれません。

都会で生活していると、生物と接する機会は少ないですが、
どこでもファームでは、これまでに様々な虫に会いました。
わずかながらも生物多様性に貢献していると言えるかもしれません。
どこでもファームが町中のビルの屋上に広がれば、
『山から海へ、海から山へ、みどりの風の道になるとともに
蝶や鳥などの生きものの道ともなり生物多様性にも貢献します。』

アブラムシの天敵

こんにちは。
どこでもファーマーの浅田です。

今回は前回に引き続き、どこでもファームで見つけた虫を紹介します。
人間にとってありがたい存在のテントウムシです。

image001

上の写真は、ハネにツヤがあり、黒地に4つの赤い模様があることから、「ナミテントウ」と思われます。
ナミテントウは肉食で、アブラムシを捕食してくれます。
アブラムシが増えてきたほぼ同時期に、ナミテントウを見つけました。
よく観察してみると、実際にアブラムシを食べている様子も見られました。

(参考)ナミテントウの成虫(出典:岐阜大学教育学部理科教育講座)

image002

また、ナミテントウの幼虫やサナギと思われる姿もありました。
幼虫もアブラムシを捕食します。

(幼虫の姿 成虫とは姿があまり似ていません)

image003

(参考)ナミテントウの幼虫(出典:岐阜大学教育学部理科教育講座)

image004

(サナギの姿)

image005

(参考)ナミテントウのサナギ(出典:岐阜大学教育学部理科教育講座)

image006

ところで、テントウムシには肉食以外にも草食の種類がいます。
例えば、“ニジュウヤホシテントウ”(別名:テントウムシダマシ)は、淡い褐色の地に28個の黒い点が特徴的な虫で、ナスやジャガイモの葉を食べるので人間にとっては害虫です。
もし見つけた場合は、ナミテントウはそのままにしておきますが、ニジュウヤホシテントウは取り除きましょう。

ナミテントウ ニジュウヤホシテントウ
アブラムシを食べてくれる
⇒そのままにする
ナスやジャガイモの葉を食べる
⇒取り除く
成虫 ハネにツヤがある

image007

毛が多いため、
ハネにツヤがないように見える
image008
幼虫
サナギ
とげが短い
image004
(ナミテントウ 幼虫)
長いとげがある
image009
(ニジュウヤホシテントウ 幼虫)
(ナミテントウの写真は岐阜大学教育学部理科教育講座より、
ニジュウヤホシテントウの写真は住友化学園芸eグリーンコミュニケーションより)

アブラムシ対策

こんにちは。
どこでもファーマーの浅田です。

どこでもファームは、無農薬・有機栽培が特徴の一つです。
農薬や化学肥料を使用していないので、害虫対策が重要となります。
今回はどこでもファームで行ったアブラムシ対策について紹介します。

野菜を栽培されている方ならアブラムシで悩んだことのある人は多いのではないでしょうか?
私も葉の裏を見てみるとアブラムシがびっしりいて驚いたことがあります。
どこでもファームでは、5月~6月にかけてピーマン、ナス、キュウリに発生しました。

(キュウリに発生したアブラムシ)
image001

アブラムシは、植物の汁を吸って生育を妨げます。新芽に寄生すると芽が縮んだり葉が巻いたり変形し、葉に寄生すると葉が縮れたりします。
また、ウイルスに感染した植物の汁を吸った時、体内にウイルスを取り込み、ウイルスを媒介することもあります。
駆除しないとどんどん数が増えるので、最初の対策が肝心です。

そこで、被害を少しでも減らしたいと思い、様々な方法を試しました。
まずは、アブラムシが飛んでこないようにキラキラテープ(防虫テープ)をラックに貼り渡しました。

image002

また、虫が寄り付きにくくなる効果があるニームオイルを1週間ごとに散布しました。
アブラムシ以外にもカメムシやコナジラミなど様々な害虫の被害を軽減することができます。

image003

そして、アブラムシが新芽や花にいる場合は、新芽や花が傷つかないようにハケを使ったり、
葉にいる場合は水をかけたり、色々な方法で駆除しました。
試した中で一番効果があった方法は、牛乳の散布です。

(牛乳入りのスプレー)
image004

やり方としては、牛乳の原液を良く晴れた日の朝にスプレーで葉についているアブラムシめがけて散布します。
しばらくして牛乳が乾くとアブラムシの呼吸する穴がふさがり窒息死します。
その後に牛乳を水で洗い流さなければいけない点が少し手間です。
ピーマンに牛乳を散布した所、翌日からアブラムシの数はかなり減りました。

(ピーマンの葉の裏に牛乳の原液を散布している様子)
image005

害虫対策全体に言えることですが、以下のことに気を付けて野菜を栽培しましょう。

  1. 虫が寄り付かない環境にする(キラキラテープ設置、ニームオイル散布等)
  2. 出来るだけ早く見つける(葉の裏は見落としやすいので特に気を付けて観察する等)
  3. 大量発生しないように見つけたらこまめに駆除する(牛乳散布等)